トップ画出典:Fauna公式サイト
皆さんは音楽をどのように楽しんでいますか?
近年、AirPodsなどのフルワイヤレスイヤホンや、アレクサのようなスマートスピーカーなど、さまざまな聴き方が登場してきました。
そして、さらに新しい音楽の楽しみ方として注目されているのが、メガネとスピーカーが合体したオーディオグラスです。
今回の記事では、オーディオグラスの選び方やおすすめのオーディオグラスをご紹介するので、ぜひ新しい音楽体験を試してみてください!
目次
オーディオグラスとは
オーディオグラスとは、メガネやサングラスにスピーカーを内蔵することで、音楽を聴くことができる最新のガジェットです。
スピーカーだけでなくマイクを内蔵しているものもあり、通話や音声アシスタントによる音声操作が可能な機種も多く販売されています。
オーディオグラス登場当時は、おもちゃ感の強いプラスチック製のものばかりでしたが、今では高級感があり普段使いのメガネとしても気にならないものも多数あります。
度付きレンズにできる?
オーディオグラスは、度の入っていないレンズや、ブルーライトカットレンズ、サングラスレンズが入った状態で販売されているものがほとんどです。
そのため、普段からメガネをかけている人は度付きのレンズに変更できるのか気になるところだと思います。
結論としては、オーディオグラスでも度付きのレンズに変更することは可能です。
度付きレンズに交換する方法は以下の通り。
- オーディオグラスを購入する
- JINSなどに持っていきレンズを交換してもらう
JINSでは、他社の製品でもレンズを交換してくれるサービスがあります。
もちろん有料ですが、5,500円から度付きのレンズに交換することができます。
また、JINSでは偏光レンズやUVカットレンズなどのオプションも用意されています。
参照:JINS公式サイト
音漏れしないの?
結論を最初に述べると、音漏れはします。
しかし、スピーカーを搭載したFaunaオーディオグラスで試してみたところ、自分で聴くには半分の音量で十分なのですが、隣の席に座っている人にはほぼ聞こえないレベルでした。
なお、骨伝導タイプの方が音漏れしにくいと言われていますが、実際には骨伝導スピーカーも音漏れするので注意が必要です。
オーディオグラスの選び方
続いて、数あるオーディオグラスの中から自分に合ったものを選ぶために、どのような点に注目すればいいかをご紹介します。
重さ
まずは重さです。
メガネ(サングラス)なので、耳にかけて使用します。
そのため、重いオーディオグラスでは耳が痛くなったり、ズレてしまったりと使用に支障をきたします。
一般的なメガネは30g以下、大きめのサングラスでも50g程度なので、オーディオグラスでも50g以下が目安となります。
バッテリー持ち
続いて、バッテリー持ちです。
フルワイヤレスイヤホンを使っていると、バッテリー持ちが悪くて困ることがあります。
オーディオグラスもメガネという形状上、バッテリー容量が小さいのが難点です。
おすすめオーディオグラスを紹介する章では、何時間連続で再生できるかを表示しているので、使用シーンをもとに参考にしてみてください。
一部モデルでは、バッテリーを内蔵したケースが付属するものもあります。
防水性能
続いて、防水性能です。
メガネやサングラスは外で使うことも多いので、急な雨や雪などにも耐えられる防水(耐水)性能が必要です。
15度以内で傾斜しても鉛直に落下する水滴から保護してくれる、IPX2以上*の規格が望ましいです。
*IPX2の”2″が2以上の数字
スピーカー
続いてはオーディオグラスに搭載されているスピーカーについてです。
「音漏れしないの?」でもご紹介した通りオーディオグラスには、大きく分けて2つのスピーカーの種類があります。
1つはオープンイヤー型という、一般的なスピーカーを採用したものです。
もう1つは、骨伝導スピーカーという、骨に振動を伝えることで音が聞こえるスピーカーを採用したものです。
オープンイヤー型は音質が比較的良いですが、音漏れの心配があります。
一方、骨伝導スピーカーは音質がやや劣るものの、音漏れしにくいという特徴があります。
操作性
最後は操作性です。
オーディオグラスは、テンプル(つる)の部分にボタンやタッチセンサーが搭載されており、曲送りや再生・停止などの操作ができます。
機種によって操作できる範囲が異なるので、事前にチェックしておきましょう。
それでは、次の章からおすすめのオーディオグラスをご紹介していきたいと思います!
Anker Soundcore Frames
Soundcore Framesは、バッテリーやイヤホンで有名なAnkerが、6月1日に発売したオーディオグラスです。
Soundcoreブランドとして、スピーカーやイヤホンで培ってきた技術が採用されているので、音質にも期待したいです。
ブルーライトカットレンズ採用のPCメガネと、サングラスの2種類が展開されます。
1回の充電で最大5.5時間使用できますが、専用ケーブルを両方のつる(テンプル)に接続する必要があるのが少し面倒に感じるかもしれません。
価格 | 19,990円 |
重量 | 約45g |
音楽再生可能時間 | 最大5.5時間 |
防水性能 | IPX4 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | タッチコントロール |
通信方式 | Bluetooth 5.2 |
Fauna オーディオグラス
Fauna オーディオグラスは、ヨーロッパのラグジュアリーアイウェアブランド「Fauna」が開発した、機能性と共にファッション性や品質も重視されたオーディオグラスです。
テンプル部分にはイタリア製のアセテートを使用し、レンズにはCarl ZEISSを採用するなど、メガネとしても高い品質を持っています。
スピーカーには、音質の高いUSounds MEMS マイクロスピーカーを採用し、サブウーファーも搭載しているため、迫力あるサウンドが楽しめます。
ケースに入れるだけで充電ができるのは、他のオーディオグラスにはない大きなメリットに感じました。
価格 | 32,120円 |
重量 | 50g |
音楽再生可能時間 | 4時間 ケース込みで20時間以上 |
防水性能 | IP52 |
スピーカー | MEMS マイクロスピーカー ウーファー搭載 |
操作 | タッチコントロール |
通信方式 | Bluetooth 5.0 |
HUAWEI Eyewear
OWNDAYS × HUAWEI Eyewearは、中国の電子機器メーカーHUAWEIが5月26日に発表したオーディオグラスです。日本ではOWNDAYSとコラボし、店舗でも購入することができます。
HUAWEI公式サイトでは、ウェリントン型フルリムとハーフリムの2種類(上2つ)、OWNDAYではスクエア型とウェリントン型フルリム(下2つ)から選べます。
また、OWNDAYSからの購入であれば、度付きレンズやブルーライトカットレンズなどに変更することができます。
価格 | 32,780円 |
重量 | 36.8〜38.8g |
音楽再生可能時間 | 最大6時間 |
防水性能 | IPX4 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | タッチコントロール |
通信方式 | Bluetooth 5.2 |
Bose Frames
出典:Bose公式サイト
ここからは、オーディオメーカーのBoseから販売されているオーディオグラスを、続けて4つご紹介していきます。
Bose Frames Soprano
出典:Bose公式サイト
1つ目は「Bose Frames Soprano」です。
Bose Framesの中では最新のモデルで、ステンレス製のヒンジ、偏光レンズ採用などのアップデートがされています。出典:Bose公式サイト
また、前作のBose Frames Altoはボタン操作でしたが、Sopranoはタッチコントロールが可能になりました。
サングラスを逆さに置くとオフになるモーションセンサーも内蔵しています。
価格* | 29,800円 |
重量 | 約50g |
音楽再生可能時間 | 5.5時間 |
防水性能 | IPX2 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | タッチコントロール モーションセンサー |
通信方式 | Bluetooth 5.1 |
*価格は執筆時のAmazon.co.jpでの価格です。
Bose Frames Tempo
出典:Bose公式サイト
2つ目は「Bose Frames Tempo」です。1つ目のSopranoと同時期に発売された、スポーツサングラスがTempoになります。
軽いナイロン素材のフレームと、柔らかいシリコンのノーズパッドを採用することで、スポーツでも快適に使用することができるように設計されています。出典:Bose公式サイト
また、バッテリーの持続時間も最大8時間と長く、防水性能もBose Frames Sopranoより高いIPX4になっています。
価格* | 38,400円 |
重量 | 約50g |
音楽再生可能時間 | 8時間 |
防水性能 | IPX4 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | タッチコントロール モーションセンサー |
通信方式 | Bluetooth 5.1 |
*価格は執筆時のAmazon.co.jpでの価格です。
Bose Frames Alto
出典:Bose公式サイト
3つ目は、Boseが2019年に初めて発売したオーディオグラス「Bose Frames Alto」です。出典:Bose公式サイト
操作はテンプルにあるボタン1つで行いますが、ボタンを押しながら首を振ることでジェスチャー操作にも対応しています。
発売から時間が経っているので、操作方法や質感などで他製品に劣りますが、2万円台前半で購入できるのはメリットですね。
価格* | 23,000円 |
重量 | 約45g |
音楽再生可能時間 | 3.5時間 |
防水性能 | IPX2 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | ボタンコントロール ジェスチャーコントロール |
通信方式 | Bluetooth |
*価格は執筆時のAmazon.co.jpでの価格です。
Bose Frames Rondo
出典:Bose公式サイト
Bose最後のオーディオグラスは「Bose Frames Rondo」です。先ほどご紹介した「Bose Frames Alto」のデザイン違いになります。
よりレトロな見た目な、独特の丸いのあるデザインです。出典:Bose公式サイト
操作方法や仕様は、Bose Frames Altoと同じになっています。
価格* | 23,000円 |
重量 | 約45g |
音楽再生可能時間 | 3.5時間 |
防水性能 | IPX2 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | ボタンコントロール ジェスチャーコントロール |
通信方式 | Bluetooth |
*価格は執筆時のAmazon.co.jpでの価格です。
RAZER ANZU SMART GLASSES
出典:RAZER公式サイト
RAZER ANZU SMART GLASSESはゲーミングデバイスメーカーのRAZERが販売しているオーディオグラスです。
ゲームでも使用することができるよう、音声の遅延が60msまで抑えられているところが特徴です。ブルーライトカットレンズも用意されているので、ゲームに使用したい人におすすめのオーディオグラスです。
価格* | 21,427円 |
重量 | 約45g |
音楽再生可能時間 | 5時間 |
防水性能 | IPX4 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | タッチコントロール |
通信方式 | Bluetooth 5.2 |
*価格は執筆時のAmazon.co.jpでの価格です。
FUGU MUTRICSオーディオサングラス
出典:FUGU公式サイト
MUTRICSオーディオサングラスは、ガジェットやスマート家電などを販売しているFUGUが販売しているオーディオグラスです。
カラフルで目を引くデザインが特徴となっています。出典:FUGU公式サイト
ボタンが3つついているので、迷うことなく操作できます。
価格もお手頃なので、初めてのオーディオグラスやたまにしか使わない方におすすめです。
価格* | 16,720円 |
重量 | 約50g |
音楽再生可能時間 | 8時間 |
防水性能 | IP55 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | ボタンコントロール |
通信方式 | Bluetooth 5.0 |
*価格は執筆時の楽天市場での価格です。
多摩電子工業 骨伝導Bluetoothスピーカー付きサングラス
出典:多摩電子工業公式サイト
骨伝導Bluetoothスピーカー付きサングラスは、日本の電子機器メーカー多摩電子工業が販売しているオーディオグラスです。
今回ご紹介するオーディオグラスの中で唯一、骨伝導スピーカーを内蔵しているオーディオグラスになります。
連続再生時間は最大で13時間、重量はたったの36g、防水性能ありで9,800円という安さに驚きます。
骨伝導スピーカー対応のオーディオグラスを探している方はぜひチェックしてみてください。
価格* | 9,800円 |
重量 | 約36g |
音楽再生可能時間 | 13時間 |
防水性能 | IPX4 |
スピーカー | 骨伝導スピーカー |
操作 | ボタンコントロール |
通信方式 | Bluetooth 4.1 |
*価格は執筆時のAmazon.co.jpでの価格です。
おすすめの全10機種を比較
最後に、今までご紹介した全10機種のオーディオグラスを比較する表を作成したので、参考にしてみてください!
商品名* | Anker | Fauna | HUAWEI | Bose Soprano |
Bose Tempo |
Bose Alto |
Bose Rondo |
RAZER | FUGU | 多摩電子工業 |
価格 | 19,990円 | 32,120円 | 32,780円 | 29,800円 | 38,400円 | 23,000円 | 23,000円 | 21,427円 | 16,720円 | 9,800円 |
重量 | 約45g | 50g | 36.8~ 38.8g |
約50g | 約50g | 約45g | 約45g | 約45g | 約50g | 約36g |
音楽再生可能時間 (ケース込の時間) |
5.5時間 | 4時間 (20時間) |
5時間 | 5.5時間 | 8時間 | 3.5時間 | 3.5時間 | 5時間 | 8時間 | 13時間 |
防水性能 | IPX4 | IP52 | IPX4 | IPX2 | IPX4 | IPX2 | IPX2 | IPX4 | IP55 | IPX4 |
スピーカー | オープン | MEMS スピーカー (ウーファー) |
オープン | オープン | オープン | オープン | オープン | オープン | オープン | 骨伝導 |
操作 | タッチ | タッチ | タッチ | タッチ モーション |
タッチ モーション |
ボタン ジェスチャー |
ボタン ジェスチャー |
タッチ | ボタン | ボタン |
通信方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.1 | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.1 |
*商品名を省略して表示しております。
まとめ
オーディオグラスの選び方と、おすすめのオーディオグラスをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
オーディオグラスの選び方では、いろいろなポイントをご紹介しましたが、その中でも重視したいポイントを決めることで、自分に合ったオーディオグラスを選ぶことがでいると思います。
- 重さ
- バッテリー持ち
- 防水性能
- スピーカー
- 操作性