6月1日にAnkerから全く新しいガジェット、オーディオグラス『Anker Soundcore Frames』が発売されました。
6月3日には、HUAWEIのEyewearがOWNDAYSとコラボするなど、最近話題のオーディオグラス。
今回の記事では、Anker初となるオーディオグラスSoundcore Framesの外観、音質、装着感などを細かくレビューしていきたいと思います。
また、Faunaオーディオグラスとの比較や、音漏れ検証、度付きレンズへの交換の仕方なども紹介しますので、ぜひチェックしてみてください!
- イヤホンが耳に合わない人
- サイクリングやウォーキングで使いたい人
- オンライン会議で使いたい人
目次
Anker Soundcore Framesの概要
Anker Soundcore Framesは、モバイルバッテリーや充電ケーブル、スピーカー、イヤホンなどで有名なメーカーAnkerが6月1日に発売したオーディオグラスです。
メガネのつる(テンプル)の部分に小型のスピーカーがついていて、スマホなどとBluetooth接続をすることで、音楽を聴くことができるようになっています。
Ankerはスピーカーやイヤホンも数多く販売しているので、音質や接続安定性などに期待しながら開封していきたいと思います。
価格 | 19,990円 |
重量 | 約45g |
音楽再生可能時間 | 最大5.5時間 |
防水性能 | IPX4 |
スピーカー | オープンイヤー型 |
操作 | タッチコントロール |
通信方式 | Bluetooth 5.2 |
Anker Soundcore Framesの外観
それでは、ここからは開封の様子からAnker Soundcore Framesの外観チェックをしていきたいと思います。
外箱の開封
外箱は薄い大きな箱で、頑丈にできているので高級感があります。
海外が主な販売先なので、外箱は全て英語表記です。
箱の上部には、素材の詳細情報が貼られていました。
箱を開けると、箱に入ったSoundcore Frames本体が見えました。
テンプルとレンズが別の箱に入っていますね。
この下には、メガネケースや充電ケーブルなどの入った箱もあり、合計4つの箱が出てきました。
Anker Soundcore Frames専用ケースが付属
本体の前に付属品をチェックしたいと思います。
まずは付属の専用ケースですが、合成皮革でできており、かなりコンパクトに折り畳まれていました。
本体をしまうときはケースを開いて三角形状にして使用します。
ケースの内側は起毛素材でできており、本体やレンズが傷つかないようになっています。
充電ケーブル・説明書類
Anker Soundcore Framesは専用の充電ケーブルが必要で、説明書類と一緒に同梱されていました。
充電ケーブルについては後ほど詳しくチェックしていきます。
一部の書類は英語メインの記載ですが、説明書は日本語でも記載があるので安心です。
Anker Soundcore Frames本体外観・組み立て
本体の入っている箱はシールを引っ張ることで開くタイプでした。
本体の下にはメガネ拭きとサポートへの連絡先が書かれた書類が入っているので、見逃さないように注意してください。
テンプルも同様に取り出してみました。
テンプルはレンズ部にグッと押し込んで合体させます。
テンプルを2本ともつけたら完成です。
今回購入したモデルはブルーライトカットの”Cafe”というモデルですが、海外では他にもレンズが複数あり、簡単に交換できるようになっているみたいです。
テンプル部分の外観
ここからはスピーカーのあるテンプル部分を細かくみていきます。
耳にかかる部分にスピーカーがあり、主にここから音が流れます。
耳の裏に当たる部分にもスピーカーがあり、バランスをとっていると思われます。
ロゴの下には充電端子もあります。
右のテンプル上部にはマイクがありました。
写真では分かりにくいですが、テンプルの上部のみガンメタ塗装のようになっています。
Anker Soundcore Framesの充電
Anker Soundcore Framesを専用ケーブルで充電してみます。
専用ケーブルは磁石でテンプルにくっつくので、接続自体は簡単でした。
接続され、充電されている間はケーブルのLEDが光るので分かりやすいですね。
Anker Soundcore FramesをiPhoneに接続
それでは早速、iPhoneと接続してみたいと思います。
Anker Soundcore Framesはセンサーが内蔵しており、装着すると電源が入ります。
電源が入ったら、スマホでBluetooth設定を開くとSoundcore Framesが出てくるのでペアリングします。
なお、複数のデバイスに同時接続することはできないので注意が必要です。
Anker Soundcore Framesはタッチ操作可能
Anker Soundcore Framesはテンプル側面がタッチセンサーになっているので、音楽の曲送りや音量調整などが簡単にできます。
Siriなどの音声アシスタントにも対応しており、細かい操作設定は専用アプリSoundcoreで行うことができます。
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Soundcoreアプリでイコライザ調整可能
Soundcoreアプリでは、タッチコントロールの設定変更以外にも、イコライザーの設定が可能となっています。
初めからプリセットがいくつか用意されているほか、上図のようにカスタム設定もできます。
Anker Soundcore Framesを実際に使ってみた感想
ここからは実際に使ってみて感じたことを正直にレビューしていきたいと思います。
質感
質感は思っていたほど悪くないというのが第一印象です。
普段、JINSやZoffの安いメガネを使用しているので、あまり質感は気になりませんでした。
普段から数万円クラスのメガネを使用している人からしたら、おもちゃ感が否めないと思います。
装着感
Anker Soundcore Framesは約45gと、普通のメガネやサングラスよりも重いですが、正面を向いている分には気にならない程度の重さです。
私の場合は、若干テンプルの長さがあっていないため、下を向くと落ちてきてしまう点が難点でした。
スピーカーが内蔵されているためテンプルの先を調整できないので、サイズが合うかが非常に重要です。
また、Anker Soundcore Framesはテンプルが通常のメガネより長く、変に目立ってしまうところが気になりました。
音質
肝心の音質については、明らかに同価格帯のイヤホン・ヘッドフォン・スピーカーより劣ります。
イヤホンで例えるなら昔iPhoneに付属してきたEarPodsや、3,000円程度の有線イヤホンクラスの音質でしょう。
低音域はイコライザで調整しても、音圧が低く薄い音で迫力がありません。
中音域はクリアで聴きやすく、音場もそれなりに広がっているように感じられます。
Soundcoreアプリに、音場を広げるオープンサラウンドという機能がありますが、ボーカルが遠くなり全体のバランスが崩れるだけなのでおすすめできません。
オーディオグラスは耳を完全に塞いでいない状態で音楽を聴くことができるところがメリットなので、音質よりも利便性を重視すべき商品だと思います。
イヤホンが耳に合わない人、自転車に乗りながら使いたい人、ウォーキング中に使いたい人、仕事中にオンライン会議で使いたい人などにおすすめです。
音漏れ
音漏れも気になるポイントだと思います。
正直かなり音漏れします。
再生環境によって左右されるので参考程度にはなりますが、以下の動画でご確認ください。
iPhoneで半分以下の音量でちょうどよく聴こえますが、隣の人にも丸聞こえ状態になります。
Soundcoreアプリには音漏れを最小限に抑えるプライバシーモードがあり、オンにすることで全ての音量が小さくなるのですが、アプリからしか設定できないので普通に音量を下げた方が早いです。
動画でも登場したFaunaオーディオグラスは、指向性のあるスピーカーを採用しているため、Anker Soundcore Framesより音漏れしにくいので気になる方は記事後半をチェックしてみてください。
充電方法が不便
細かな点ではありますが、充電も毎日行うことなので不便に感じました。
専用ケーブルはメガネのテンプルを閉じた状態でないと接続できない長さで、充電がしづらいなという印象でした。
また、ケーブルを買い替えることもできないので、細い充電ケーブルの断線が不安です。
度付きレンズなどへのレンズ交換は一手間
普段からメガネをかけている人は、度付きのレンズに変更できるのか気になるところだと思います。
結論としては、やや手間ですが度付きのレンズに変更することは可能です。
度付きレンズに交換する方法は以下の通り。
- オーディオグラスを購入する
- JINSなどの眼鏡屋さんに持っていきレンズを交換してもらう
JINSでは、他社の製品でもレンズを交換してくれるサービスがあります。
もちろん有料ですが、5,500円から度付きのレンズに交換することができます。
また、JINSでは偏光レンズやUVカットレンズなどのオプションも用意されています。
レンズ作成時に水を使うので、故障する危険があるとの理由で断られた場合も、Anker Soundcore Framesは生活防水仕様であることを伝えれば対応してくれる可能性があります。
参照:JINS公式サイト
Faunaオーディオグラスとの比較
初めてオーディオグラスを買う人は、Ankerの製品だけを紹介されても検討しづらいと思うので、クラウドファンディングで500万円以上売り上げたFaunaオーディオグラスと比較してみたいと思います。
質感
光沢のあるプラスチックでチープ感が否めなかったAnker Soundcore Framesに比べ、イタリア製アセテートやカールツァイスレンズを採用しているFaunaは非常に質感が高いです。
2〜3万円クラスのメガネと同等の質感があるのではないでしょうか。
装着感
Anker Soudcore Framesはテンプルの長さが合わずに落ちてきてしまいましたが、Faunaオーディオグラスは私にぴったりのサイズとなっていました。
ただし、海外向け製品なので鼻当てがほとんどないため、鼻あてパットを貼り付けています。
Fauna公式サイトでは日本人向けに鼻盛り加工をしたJapanモデルが販売されているので、購入するならこちらがおすすめです。
また、私はちょうどよかったのですが、横幅がきついという口コミもあるため、Ankerと同様にこちらもサイズは要チェックです。
音質
音質はAnker Soundcore Framesに軍配が上がります。
低音に関してはどちらの製品も物足りないのですが、中音域のクリアさがAnkerの強みです。
ただし、骨伝導スピーカーに比べるとFaunaも圧倒的に音質がいいので、骨伝導と迷っている方はオープンイヤー型をおすすめします。
音漏れ
音漏れに関してはFaunaの方が抑えられています。
Faunaは指向性のあるスピーカーを採用しているため、音質面では若干不利だったものの音漏れに関しては有利にはたらいています。
よって、周りに人がいる環境で使いたい方にはFaunaがおすすめです。
充電方法
Anker Soundcore Framesは専用のケーブルで片方ずつ接続する必要がありましたが、Faunaは収納ケースにしまうだけで充電できるので非常に楽です。
ケースの重量は約200gなので、そこまでの重量でもなくUSB TypeCケーブル対応が嬉しいポイント。
まとめ
Anker初のオーディオグラスAnker Soundcore Framesを紹介しましたがいかがだったでしょうか。
オーディオグラスは耳を完全に塞いでいない状態で音楽を聴くことができるところがメリットなので、音質よりも利便性を重視すべき商品だと思います。
イヤホンが耳に合わない人、自転車に乗りながら使いたい人、ウォーキング中に使いたい人、仕事中にオンライン会議で使いたい人などにおすすめです!
Anker Soundcore Framesと比較したFaunaオーディオグラスはこちらからチェックできます。