GIGAスクール構想で騒がしい教育現場ですが、実際にはまだまだデジタル化の波が来ていません。
この記事では、デジタル化できると思われるもの・実際に私がデジタル化しているものご紹介します。
デジタル化することで仕事が効率化されたり、利便性が上がったりするものがたくさんありますのでご覧ください!
目次
会議資料のデジタル化
まずは、毎回大量の書類が配られる職員会議資料です。
これらの書類は年度末のシュレッダー処理にも苦労します。
初めからPDF形式で職員PCに転送することで、紛失の危険性も処理にかかる時間も大幅に減ります。
さらに、PDFであればテキスト検索で目的の資料がすぐに見つけられます。
どうしても必要な場合のみ印刷して使用すればいいのです。
しかし、実際はかなりハードルが高いのも事実です。
PC環境に依存する
毎回資料のPDF化が必要
スキャンしてPDF化
そのため、私は個人的に会議資料のPDF化をしています。
紙ベースで配られた資料をスキャナーでスキャンしてiPadに入れて使っています。
詳しくは以下の記事へ。
教科書のデジタル化
続いては教科書のデジタル化です。
と言ってもデジタル教科書ではありません。
各教科書会社から出されているデジタル教科書は、機能をつめすぎているが故に使いづらい印象です。
そこで、私は個人的に教科書を購入しPDF化して使っています。
これにより、教材研究にも授業にも使いやすくなります。
予定管理のデジタル化
私の学校では、年間行事予定や月間行事予定も紙ベースで配布されます。
しかし、私は予定管理も全てデジタルで行います。
予定のデジタル管理は多くのメリットがあります。
事前に通知が来る
予定の共有もできる
複数デバイスで確認できる
予定の繰り返し登録もできる
写真や位置情報等が添付できる
行事予定をデジタル化することで共有や変更が簡単にできるようになり、職員だけでなく保護者への予定周知にも便利です。
Googleカレンダーで作成して一度リンクを共有すれば、あとはリアルタイムで更新できます。
テストのデジタル化
一人一台のタブレットが実現すればテストのデジタル化も可能です。
場合によっては採点も自動化できます。
一人一台のタブレットがない学校に勤める私は、パソコンによるデジタル採点をしています。
デジらく採点
定期テストなどにはスキャネットが提供するデジらく採点がおすすめです。
マークシートを購入するとソフトが無料というもので、記述にも対応しています。
マークや記号で答える問題は自動採点ができ、記述問題も同じ問題を並べて一気に丸付けができます。
採点結果は生徒用にPDFで出力、成績処理用にはExcel出力ができます。
また、GoogleClassroomと連携してテスト返却をオンライン上ですることも可能です。
GoogleForms
生徒一人一台のタブレットが支給されていれば、GoogleFormsというGoogleが提供しているアンケート機能を活用できます。
このGoogleFormsは選択肢から選ぶ問題だけでなく、記述式にも対応しており、自動採点もしてくれます。
定期テストより確認テストのような小規模テストに向いていると思います。私がGoogleFormsで作成した上図のテストはこちらから見ることができます。
アンケートのデジタル化
テストのデジタル化でもご紹介したGoogleFormsを活用することで、学校評価アンケートもデジタルにできます。
記名を必須にしたり、集計の自動化ができます。
出欠席のデジタル化
同じく、GoogleFormsを活用すると出欠席の連絡もデジタル化できます。
これで朝の電話対応地獄から解放され、全職員に一瞬で出欠席情報を共有できます。
プリント類のデジタル化
テストのデジタル化でも少しだけご紹介したGoogle Classroomですが、Google Classroomを使うことでPDF書類の配布も可能になります。
これにより、学級通信等のプリント配布もデジタル化できます。
そのほかGoogle Classroomには、チャット、テレビ通話、予定管理、課題配布・回収等の機能があります。
部活動連絡のデジタル化
続いては部活動に関するデジタル化です。
部活動は保護者との細かい連絡が必要です。
予定の変更が多く、出欠確認や試合会場・試合日程の周知などを連絡網や紙ベースで伝えるのは大変です。
そこで、BANDというLINEと同じ会社が運営するアプリを利用し始めました。
今では、このアプリ一つで全て済んでいます。
勤務時間記録のデジタル化
出勤簿に押印するという昭和文化が残るのは教育現場くらいだと思います。
そして、あまりにもブラックな環境も世間に知られるようになってきました。
それでも一向に改善されないため、個人的に勤務時間を記録することにしました。
しかし、手入力で記録するのではなく、アプリで全自動記録です。
私の職場では一時期、ICカードを利用した出退勤記録を行うシステムを導入するとか言われていましたが、無かったことになったようです…
集会のデジタル化
コロナウイルスの影響で集会もできなくなってきています。
そこで便利なのがGoogle Meetやzoomといったオンライン会議サービスです。
このサービスを利用することで、リアルタイムかつ双方向のやりとりが可能になります。
環境的に難しい場合には、事前に録画したものを放送したりすることも可能ですね。
まとめ
教育現場のデジタル化には大量の資金と時間と覚悟が必要です。
GIGAスクール構想はその第一歩で、数年単位ではなく10年近くかけて現場のデジタル化が進んでいくのかなと思っています。
それまでは個人的にデジタル化を進めて仕事効率化を図りたいですね!