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【BYOD】学校で私物のiPadを使う際のセキュリティ対策とは

iPadSecurity

なんだかんだ言って、なかなか学校現場にiPadが支給されてきませんね。

仕方なしに自腹でiPadを購入して使っている人も多いと思います。

しかし、私物のiPadを使うと情報漏洩にはかなり気を付けなくてはなりません。

そこで、今回は私物のiPadから情報漏洩させないための設定をご紹介します。

まずはじめに

第一に、私物のPCやタブレットを使用して良いか、学校長および設置者に確認を取りましょう。

そして、利用可能であっても自らネット上に写真やデータを流出させてはいけないことは言うまでもありません。

Apple IDは個人のiPhoneと同じで良いのか

結論から言うと、設定をしっかりすれば個人用Apple IDでも問題ないと思います。

Apple IDをiPhoneと同じにすることで、カレンダーやリマインダーの内容を自動で同期することができるので便利です。

しかし、学校用iPadで写真を撮る、メモをとる場合にはiCloudの設定を見直す必要があります。

設定方法は後ほどご説明します。

iPadのセキュリティ

プライバシーそもそも、Appleはセキュリティには厳しい会社です。

個人情報を外に漏らすことを嫌い、GoogleやFacebookなどと論争になることも多く有名ですね。

iPadにもその意志は注ぎ込まれています。

一番のセキュリティが「サンドボックス機構」です。

簡単に説明すると、データをアプリごとに隔離して扱うという構造です。

なので、
「このアプリに〜を許可しますか?」
というような確認画面がよく出ますよね。

アプリ外にデータを出す時には、必ずユーザーが許可を出さないといけない仕組みなのです。

詳しくは以下のサイトをご覧ください。
競合のノートンなので、デメリットを強調しています・・・

おすすめ設定

私は、ウイルス対策ソフトは入れていません。

先ほどの「サンドボックス機構」に合わせて以下のような設定で対応しています。

ネット接続を遮断

以前の記事で、おすすめiPadをご紹介したのですが、そこにもあるように基本Wi-Fiモデルでいいと思います。

【2023年】教員におすすめのiPadはこれ!3つのポイントから解説【安く買う方法】今までに10台以上のiPadを学校・プライベートで使ってきた筆者が、おすすめのiPadを 「サイズ」「スペック(性能)」「価格」の3つ...

というのも、常にネットに繋がっている状態ってなんとなく怖いですよね笑

基本問題ないのですが、精神衛生上。

Wi-Fiモデルであれば、Wi-Fiに繋いでいなければネットからの情報漏洩は絶対にありえません。

ただし、セルラーモデルを使っている人もいると思います。

そんな方は、学校で使うアプリのみモバイルデータ通信を切断することができます。

「設定」アプリから「モバイルデータ通信」をタップします。

そして、通信をさせたくないアプリのスイッチをオフにしていきます。
モバイルデータ通信設定これで、モバイルデータ通信ではネットに接続されないようになります。

iCloud設定

iPadにはiCloudというサービスがあり、アプリのデータを自動で他のデバイスに同期してくれるサービスです。

しかし、子どもの情報が個人用のiPhoneなどに入っていたら、NGでしょう。

そこで、個人情報を含むアプリはiCloud同期をオフにすることをおすすめします。

まず「設定」アプリを開きましょう。

そして、ご自身の名前が書かれている、一番上のボタンをタップします。
ICloud設定
次に、「iCloud」をタップ。

ICloud設定
あとは、同期したくないアプリをオフにしていくだけです。

基本的には、カレンダーとリマインダー以外は全てオフでいいと思います。
Icloud共有オフ
カレンダーも表示したくない予定は、カテゴリー分けをして表示しないようにしておきましょう。

iPadで子どもたちの写真を撮るという方は「写真」もオフにしましょう。

「写真」をタップし、以下の画面で一番上の「iCloud写真」と「マイフォトストリームにアップロード」をオフにしましょう。
写真設定

iCloudバックアップも

同様に、iPadの中身を全てネット上に保存する、「iCloudバックアップ」もオフにしています。

今までにiCloudがハッキングされた事例はありませんが、Apple ID流出による情報漏洩はありました。

設定方法は、先ほどの「iCloud」の画面を下にスクロールしていくと「iCloudバックアップ」がありますのでここで設定します。
iCloudバックアップ

2ファクタ認証

そして、2ファクタ認証は必ず有効にしておきましょう!

2ファクタ認証とは、Apple IDとパスワードを使ってログインしようとした際に、本人かどうかを他のデバイスで確認する方法です。
2ファクタ認証
画像のように、他のデバイスでポップアップが出て、認証番号が表示されるというものです。

この設定をしておくと、もしもIDとパスワードが流出しても不正アクセスを防ぐことができます。

設定方法は、「設定」アプリの一番上にある自分の名前をタップし、「パスワードとセキュリティ」をタップします。
AppleIDの設定
そして、「2ファクタ認証」をオンにします。
2ファクター認証設定この時、電話番号はSMS対応のご自身の携帯電話にしておきましょう。

バックアップは必要

以上の設定をすると、ネット上に情報が出にくい設定になります。

その分、自動バックアップなどができなくなります。

そこで、アプリごとにバックアップを取る必要があります。

GoodNotesであれば「設定」からバックアップできます。
GoodnotesBackup

写真データであれば、「ファイル」アプリを使ってUSBメモリなどの物理メモリに保存できます。

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iPad上に個人情報を保存しない

iPadでもUSBメモリーが使用できるようになりました。

https://technica-apple.com/3766/

そこで、個人情報(名簿や成績など)をiPadで操作したい場合には、USBメモリに保存してあるデータをiPadにコピーすることなく使用することをおすすめします。

USBメモリを挿したまま、データを開き、編集し、保存します。

すると、iPad上にデータが残らずに使用することができます。

まとめ

私物のパソコンやタブレットを使うということには、リスクも存在しています。

そのリスクを回避するために、大変ではありますが今回のような設定・バックアップを必ずしましょう。