Apple Watchのおすすめアプリ記事への流入を見ていると、睡眠分析アプリを目当てに来ている人が多いようです。
そもそも、AppleWatchをつけている人は健康志向が高いので納得ですね。
今回は、そんなApple Watchを使った睡眠分析アプリである、
「AutoSleep」
「Pillow」
「Somnus」
の3つを比較してみたいと思います。
目次
主な機能・料金
まずは、各アプリの主な機能や料金を表にまとめました。
AutoSleep | Pillow | Somnus | |
料金 | 370円 | 無料 有料プランあり |
無料 |
自動記録 | ○ | ○ | ○ |
スマートアラーム | ◯ | ○ | ○ |
録音機能 | △ 環境音のみ |
○ 有料プランのみ |
× 今後リリース予定 |
ウィジェット | ○ | × | ○ |
料金
AutoSleepは370円払ってしまえばフル機能を使い放題です。
Pillowは基本無料で使えますが、前日以前のデータや心拍数のデータ確認は有料プランのみです。
Somnusは日本の会社が開発したアプリで、完全無料で使用できます。
自動記録
どのアプリも、いちいちアプリを起動することなくAppleWatchをつけているだけで自動的に睡眠の記録・分析をしてくれます。
スマートアラーム
スマートアラームとは、設定した時間の前でも睡眠の浅い時にアラームを鳴らしてくれる機能です。
この機能によって、すっきりと目覚めることができます。
AutoSleepは心拍数とAppleWatchの動きで睡眠の深さを測定しています。
一方、PillowとSomnusはマイクで測定した音の大きさによって睡眠の深さを測定し、アラームを起動しています。
ただし、スマートアラームは3社ともバッテリー消費が激しく、一晩で30%近く消費します。
録音機能
録音機能は、いびきや寝言などの音を感知して録音してくれる機能です。
睡眠の質を著しく下げるいびきや、睡眠の質が低い時に出やすい寝言の回数などを把握することで睡眠の低さの確認にもなります。
心拍数の確認
普通、睡眠時は20%近く心拍数が低下します。
しかし、それ以上低下してしまっていたり、高心拍だったりするのは睡眠の質を下げるだけでなく心臓病の危険などもあるため、重要な項目でしょう。
UI比較
続いては UI(ユーザーインターフェース)、アプリのデザインや使いやすさについてスクリーンショットを見ながら比較していきましょう。
AutoSleep
AutoSleepは非常に高機能ですが、それ故やや使いづらいUIとなっています。
まずは、その日の睡眠の記録を見ることができるページです。
※夜に開いたため睡眠時間0になっています。
次に、一番下のタブを「時計」に切り替えて睡眠時間の詳細を確認できるページです。
丸時計に睡眠した時間が記録されています。
時計の内側にも4つのリングがあり、上から時計回りに「睡眠時間」「深い睡眠時間」「平均心拍数」「良質な睡眠時間」が表示されています。
このページを下にスクロールすると、以下のような画面になり睡眠の質が詳しく表示されます。
この中でよく使う項目が、一番上の「睡眠セクション」という項目で、ここをタップすると睡眠の質を詳細にグラフで確認できます。
睡眠セクションでは「睡眠の深さ」「心拍数の遷移」「環境音のレベル」がグラフで表示されています。
グラフの下には、睡眠の質ごとに時間が計測されていたり、心拍数の低下率の表示や環境音の詳細もあります。
このように、AutoSleepは非常に詳細なデータを提供してくれるアプリとなっています。
そのほか、月表示にも対応しています。
しかし、AppleWatch上での表示は限られており、文字盤では以下のように睡眠時間をリング表示し、
アプリ画面でも、以下のような円グラフしか見ることができません。
Pillow
続いてはPillowです。
PillowはAutoSleepに比べると非常に見やすいUIとなっています。
メインの画面は以下のようになっています。
中央部のグラフをタップすると詳細が表示されます。
睡眠の質を「覚醒」「REM」「浅い眠り」「深い眠り」の4つに分類して計算してくれます。
AutoSleepに比べると簡素な表示ですが、必要最低限の情報が揃っています。
ちなみに、有料プランに登録すると心拍数も表示できます。
また、iPhoneを横表示にすると異なる表示形式になります。
スマートアラームを設定する場合には、手動でアラームを開始させ、尚且つアプリを開いたままにする必要があります。(iPhoneの電源つけっぱなし)
AppleWatchの文字盤では、目標の睡眠の質を%で表示します。
アプリを開くと、詳細にデータを確認できます。
この点ではAutoSleepに圧勝ですね。
Somnus
最後にSomnusです。
日本のメーカーで完全無料という魅力的なアプリですが、UIはPillowによく似ています。
こちらがメインの画面。
無料で心拍数の確認もできます。
Pillowと同じく「覚醒」「REM」「浅い睡眠」「深い睡眠」の4つに分類されます。
この画面の下には、パフォーマンスが発揮しやすい時間帯や、仮眠すると良い時間帯などを表示してくれます。
また、無料でアラーム音がいくつも用意されており、このUIも美しいですね。
AppleWatchのUIもPillowに似ており、小さい画面でも見やすくなっていました。
分析精度
続いては、睡眠分析の精度比較です。
とは言っても、睡眠中のことはわからないので あくまで推測となります。
加えて、結果の詳細度を比べていきます。
※比較しやすいように、すべて同じ日の睡眠データを載せています。
AutoSleep
棒グラフで睡眠の深さを記録しており、無段階で睡眠の深さを細かく表示してくれます。
深い睡眠の時間が、3社の中では最も短い結果となっていますが、これくらいが妥当なのかなと思います。
加えて、無段階のグラフ表示なので、ただ「浅い睡眠」ではなくどの程度浅いかもわかるので安心できます。
分析の精度は3つのアプリの中でダントツトップで、起床時間に関しては1分単位で当てています。
昼寝も完璧に記録するほどの分析精度です。
AutoSleepのスマートアラームも3社の中で最も精度が高く、快適に起きることができました。
AutoSleepは、心拍数とモーショントラッキングから眠りの浅さを判断して起こしてくれます。(0〜28分前から選択可能)
Pillow
「覚醒」「REM」「浅い睡眠」「深い睡眠」も4段階評価で記録されます。
必要十分の精度ですが、棒グラフで4段回表示なので詳しい睡眠の深さはわからないですね。
スマートアラームの精度は3社で最も低く感じました。
全く鳴らなかった・・・
Somnus
睡眠の質 判定では、3社の中で最も甘い判定でした。
特に深い睡眠の判断が甘く、他のアプリでは明らかに睡眠が浅い(モーショントラッキング)判定にもかかわらず、深い眠りと判断されています。
その結果、睡眠時間のうち8割近くが深い睡眠扱いに。
これでは睡眠の質を改善する目安にできません。
スマートアラームの精度も低いですが、Pillowよりは上でした。
ただし、止め方がわからず大変でした・・・
メリット・デメリット
最後に、それぞれのアプリを使ってみて感じたメリットとデメリットをご紹介します。
AutoSleep
バッテリーの減少も一晩で10%ほど
昼寝の記録もバッチリ
心拍変動や環境音、睡眠負債など細かなデータも表示される
AutoWakeのスマートアラームの精度が高い
日本語訳がおかしいところがある
Pillow
自動スヌーズ機能
(スヌーズ時間を自動で設定・手動も可)
iPadアプリ、睡眠改善アドバイスあり
iPhone単体でも測定可能
スマートアラームはほぼ機能せず
手動測定はiPhoneアプリを毎回開く必要あり
Somnus
完全無料・多機能
iPhone単体でも使用可能
睡眠分析の精度が低い(甘い)
まとめ:おすすめはこれ
価格、UI、分析精度全てを考慮しても、やはり一番はAutoSleepでした。
私は「3度の飯より睡眠」というほど睡眠は大事だと思っています。
※食事もめっちゃ大事です。
しかし、睡眠時間が全てではなく、しっかりとした睡眠ができていないと、体調不良や活力低下につながります。
今回紹介したような睡眠分析アプリを使って、質の高い睡眠が取れるよう改善してみましょう。
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