iPadだけで仕事をしたい!と考える人は少なくないと思います。
そこで一番のネックとなるのが、iPadでOfficeが使えるのかという問題です。
Officeにはいくつもアプリがあるので、今回はWordに絞って説明をします。
iPadでWordは使えるのか?どれほど使えるのか?を説明していきます。
目次
iPadでWordは使える!
結論から述べると、iPadでもWordは使えます。
USBメモリーも使えるようになったので、パソコンのようにデータを読み込んで編集することもできます。
もちろん、作成した文書をUSBメモリーに保存して印刷することも可能です。
AirPrint対応プリンターで印刷
一つ目は、Wi-Fi経由でiPadからプリンターに接続する方法です。
iPadから直接印刷するには、プリンターがAirPrintに対応している必要があります。
iPadのWordアプリ右上の「…」をタップし、「印刷」を選択します。
そして、「AirPrint」をタップすると、対応プリンターが表示されるので「プリント」ボタンで印刷ができます。
PDFにしてUSBメモリーへ保存
Wi-Fi環境がない、AirPrint対応プリンターがない場合には、右上の「…」から「エクスポート」を選択します。
そして、PDFを選択します。
すると、保存場所を選択できるので、USBメモリーやクラウドに保存しておき、プリンターに接続して印刷しましょう。
パソコン版と比較しても、ほとんどの機能はそのまま使うことができます。
後半で詳細に比較します。
なお、iPad版Wordアプリは無料でダウンロードできます。
操作感
iPadOSのアップデートで、マウスやトラックパッドを用いた操作がしやすくなりました。
カーソルは必要に応じて形を変え、とても使いやすくなった印象です。
このようなOSの進化があり、iPadはますますパソコンの操作感に近づいてきた感じがあります。
ただし、ソフトウェアキーボードだけは使いにくいので物理キーボードを用意しましょう。
物理キーボードやマウスがあると良い
iPadで文字入力するときには、ソフトウェアキーボードが出てきます。
画像の通り、画面のほとんどを占領してしまう上に、タイプミスが多いのが欠点です。
そこで、Bluetoothキーボードなどの物理キーボードをおすすめします。
持ち運びを考えると、ある程度小型のものがいいです。
また、iPadをスタンドに立てた状態で使用するときには、カーソル移動などが大変なのでマウスもあると作業がはかどります。
パソコンとiPadをボタンで切り替えできるマウスがおすすめです。
iPad版Wordにできないこと
iPad版Wordでできないこと(現時点で私が気がついた点)もご紹介しておきます。
マクロの使用
差し込み印刷
無料プランでは閲覧のみ
Excelから図形としてグラフを追加できるが要素は変更できない仕様です。
iPad版Excelでもマクロは使用できませんが、Wordでも使用できません。
後半でもご紹介していますが、iPad版Wordでは差し込み文書メニューがなく、差し込み印刷ができません。
Excelとの連携自体が厳しいです。
さらに、編集をするには、Office365というサブスクリプションに登録する必要があります。
Office 365とは?
WordやExcelはソフトを購入して永続的に使える、というのが主流でした。
しかし、最近ではサブスクリンプションという年間(月間)契約が主流になってきました。
このOffice365も、1年間12,984円(税込)〜でWordやExcelなどのOfficeソフトが使えるというサービスです。
初めての方は、公式HPから1ヶ月無料でお試しができますが、期間終了後に12,984円課金されますのでご注意ください。
高いように感じると思いますが、今までの永続的に使えるものと異なるのは、パソコンだけでなくタブレットやスマートフォンも含め5台まで登録できるという点です。
さらに、OneDriveが1TB使用可能になるなどのメリットがあります。
安く買うならAmazon
Microsoft公式では12,984円ですが、Amazonでは11,581円で購入できます。
約1ヶ月分安くなるということですね。
iPad版とパソコン(Mac)版の比較
ここからはiPad版WordをMac版と比較しながら、どれほど使えるのか細かく見ていきます。
レイアウトは崩れない
まずは、Macで作成ずみのファイルをiPadで開いてみます。
上がMac版、下がiPad版です。
レイアウトは全く崩れていないことがわかります。
表や図形もずれていませんでした。
無料で使えるPagesなどのテキストエディタにWord文書を読み込むと、大きくレイアウトが崩れてしまいます。。
その点、iPad版といえど本家Wordの強みです。
メニューバーの比較
ここからはメニューバーを比較していきます。
ホーム
まずは、ホームタブのメニューについてです。
点線の上がMac版(青)、下がiPad版(黒)です。
細かい設定項目は一つのボタンにまとめられていますが、ワードアートや行間なども設定できます。
挿入
続いて、挿入メニューの比較です。
ヘッダーやフッターについては1つのボタンにまとめられています。
図形の追加などはパソコンと同様にできます。
レイアウト
つづいてレイアウトについてです
Mac版に比べると、かなりすっきりした印象です。
ただし、余白調整や印刷の向き、サイズ、段組み、セクション区切りなど必要な設定は揃っています。
iPadに文字列の折り返しがありませんが、画像メニューに表示されています。
校閲
次に、校閲メニューです。
スペルチェック、文字数カウントはもちろんできます。
変更箇所の確認もできます。
iPadでのコメントの挿入は、メニュータブからではなく、文字を選択するとコメントできます。
表示
次に、表示メニューです。
iPadでの表示レイアウトは、印刷レイアウトかスマホレイアウト(モバイルビュー)のみとなっています。
マクロには対応していません。
テーブル
次はテーブルメニューです。
表を追加したときに表示されるメニューですね。
削除や挿入は一つのボタンにまとまり、表のデザインはスタイルオプションにまとまっています。
計算式には対応していません。
図
最後に図メニューです。
iPadで図の色や透過率の設定、アート効果は追加できませんでした。
図に枠をつけるなどの装飾、文字列の折り返し、トリミング、背面への移動などの基本操作はできました。
Macのみのメニュー
iPadにはないメニューもありましたのでご紹介しておきます。
一つは「参照設定」、もう一つは「差し込み文書」です
つまり、iPadでは差し込み印刷ができないということになります。
まとめ
結論としては、iPadでWordは使用できる。
ただし、グラフや差し込み印刷など、使用できない機能もいくつかある、というものです。
とはいえ、USBメモリーがパソコンライクに使用でき、印刷も難なくできるので、iPadだけでも十分仕事がこなせるようになってきた印象です。
iPad自体はパソコン並みの性能になってきているので、今後さらに、アプリがアップデートされていくといいのかなと思います。