6月から、Apple Musicが追加料金なしでロスレス音源の配信をすると発表しました。
しかし、iPhoneではハイレゾ再生ができないため、別途USB-DACやDAPと呼ばれる機器が必要になります。
「これからハイレゾを体験したい」とお考えの皆さんにおすすめの機種をご紹介したいと思います。
目次
おすすめのUSB-DAC
まずは、iPhoneに繋ぐことでハイレゾ再生が可能になるUSB-DACをご紹介します。
FiiO Q3
USB-DACで一番のおすすめはFiiO Q3です。
中国のメーカーですが、非常に評判が良く 下位モデルのFiiO Q1 Mark Ⅱから人気が続いています。
先代のQ1 Mark ⅡもMFi認証取得済みで、Q3より安く販売されています。
FiiO Q3はバッテリー内蔵で最大10時間の連続再生が可能。
USB TypeC端子を搭載しているため、iPhone以外にも幅広い端末に対応できます。付属品も豊富で、MFi認証を受けているため安心して使用できます。画像はFiio公式HPより引用
FiiO Q3 | |
サイズ | 105×59×12.5mm |
重量 | 110g |
稼働時間 | 最大10時間 |
ハイレゾ対応 | 最大 768 kHz/32bit までのPCM 最大 22.4MHz までの DSD ネイティブ再生 |
入力端子 | USB TypeC 3.5mmライン入力 |
出力端子 | 3.5mm/2.5mm/4.4mm |
Maktar Spectra X2
続いて、台湾メーカーMaktarのSpectra X2です。
こちらはLightningから3.5mmジャックに変換するアダプター形状で、非常にコンパクトなのが特徴です。
持ち運び用のケースも付属。画像はMaktar公式HPより引用
もちろんMFi認証取得済みなので安心して使うことができます。
コンパクトな筐体ながらも、しっかりとPCM音源32bit/384kHz、DSD音源11.2MHzまで対応しています。
Maktar Spectra X2 | |
サイズ | 11.2×94.8×11.2mm |
重量 | 15g |
稼働時間 | × |
ハイレゾ対応 | 最大 384 kHz/32bit までのPCM 最大 11.2MHz までの DSD ネイティブ再生 |
入力端子 | Lightning |
出力端子 | 3.5mm |
おすすめのDAP
続いて、iPodやWalkmanなどが有名なDAP(デジタルオーディオプレイヤー)のおすすめ機種を紹介します。
6月15日(火)現在、Android版Apple Musicではベータ版としてハイレゾ配信されています。一般ユーザーは近日中に配信されるようです。
Walkman NW-A100シリーズ
まずは、DAPといえばWalkman。
その中でもエントリーモデルに当たるNW-A100シリーズです。
今までのWalkmanと異なり、AndroidOSを搭載しているため、Apple Musicなどのストリーミング配信サービスも利用することができます。画像は公式HPより引用
ハイレゾでない楽曲もハイレゾ級に聴こえるアップスケーリング機能のDSEE Ultimateや、詳細にコントロールできるイコライザー機能などはWalkmanの強みです。
microSDカードで容量を追加できるので、iPhoneの容量が不安という方も安心できます。
ハイレゾ対応イヤホン付属のNW-A105HNもあります。
NW-A105 | |
サイズ | 55.9×98.9×11.0mm |
重量 | 103g |
ディスプレイ | 3.6インチ 1280×720 HD |
OS | Android 9.0 |
稼働時間 | 最大26時間 |
内蔵ストレージ | 16GB |
拡張スロット | microSD |
ハイレゾ対応 | 最大 384 kHz/32bit までのPCM 最大 11.2MHz までの DSD ネイティブ再生 |
出力端子 | 3.5mm |
Bluetooth | ver. 5.0 SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD |
Bluetooth レシーバー機能 |
非対応 |
iBasso DX160 ver.2020
続いては、中国メーカーiBassoのDX160 ver.2020です。
4万円クラスのDAPとしては、最高クラスの音質だと評判の高いDAPです。
こちらもAndroidOS搭載のDAPで、DACチップ「CS43198QFN」を2つ搭載し、4.4mmのバランス出力にも対応します。画像はMUSIN公式HPより引用
画面が大きく、フルHD対応なので操作性・視認性が高いのも特徴。
iBasso DX160 ver.2020 | |
サイズ | 123×69×15mm |
重量 | 178g |
ディスプレイ | 5.0インチ 1980×1080FullHD |
OS | Android 8.1 |
稼働時間 | 最大12時間 |
内蔵ストレージ | 32GB |
拡張スロット | microSD |
ハイレゾ対応 | 最大 384 kHz/32bit までのPCM 最大 11.2MHz までの DSD ネイティブ再生 |
出力端子 | 3.5mm/4.4mm |
Bluetooth | ver. 5.0 |
Bluetooth レシーバー機能 |
対応 |
SHANLING M3X
最後は、中国メーカーSHANLINGのM3Xです。
DACチップ「ES9219C」を2つ搭載し、4.4mmバランス接続にも対応、サイズ感もiBassoのDX160とほぼ同じ。
しかし、SHANLINGのM3Xは最大23時間の連続再生に対応し、上記2機種を圧倒的に上回ります。
SHANLING M3X | |
サイズ | 109×15.9×72 mm |
重量 | 168g |
ディスプレイ | 4.2インチ 1280×768 IPS HD |
OS | Android 7.1 |
稼働時間 | 最大23時間 |
内蔵ストレージ | 32GB |
拡張スロット | microSD |
ハイレゾ対応 | 最大 384 kHz/32bit までのPCM 最大 11.2MHz までの DSD ネイティブ再生 |
出力端子 | 3.5mm/4.4mm |
Bluetooth | ver. 4.2 |
Bluetooth レシーバー機能 |
対応 |
eイヤホンさんがM3XとDX160を比較していたのでご紹介させていただきます。
DACとDAPはどちらがいいの
以上、おすすめのDAC・DAPを5つご紹介しましたが、
という疑問を持たれた方も多いと思います。
そこで、私の考えるDAC・DAPのメリット・デメリットをご紹介します。
DACのメリット・デメリット
小型
さまざまな機種に対応
バッテリー不要のものもある
デジタル信号をアナログ信号に変換する機能のみなので、DAPに比べて安価で小型です。
USB端子のあるものは、iPhoneだけでなくパソコンなど他の機種でも使用できます。
試聴できない場合が多い
2万円クラスのUSB-DACでは、細かい音の調整はほとんどできず、好みの音を作るには端末側で調整する必要があります。
しかし、iPhoneのMusicアプリではイコライザーのカスタムができないので注意が必要です。
また、DAPは家電量販店で試聴できるものもありますが、DACに関してはほとんど試聴ができません。
DAPのメリット・デメリット
高性能でさまざまな機能
イコライザ等調整が細かくできる
Android搭載なので、ほとんどスマホと同じように操作できます。
そのため、イコライザなど細かく音の調整が可能で、好きな音を作ることができます。
中にはUSB-DAC機能を搭載するモデルや、Bluetoothレシーバーになるものもあり、非常に高性能です。
大きくて重い
動作はもっさり
動作についてはあくまで、4万円クラスのDAPにおけるデメリットです。
10万円以上のクラスになるとCPUも良いものになるので、サクサク動きます。
こんな人はDAP
手軽にハイレゾを体験したいという人は、DACがおすすめです。
しかし、家電量販店などでもDACの視聴はなかなかできないため、好みの音じゃなかったらどうしよう・・・という人にはDAPがおすすめです。
DAPであれば、イコライザで好みの音に調整することができます。
また、ハイレゾ音源は非常にデータ容量が大きいため、iPhoneの容量が心配という場合はmicroSDに対応したDAPだと安心です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
オーディオは奥が深い世界と言われていますが、まずはハイレゾ音源を体験するための入門編ということでご紹介しました。
Apple Musicのロスレス配信がスタートしたら改めてレビューをしたいと思っていますので、そちらもお楽しみに。