iPadを複数台使っている学校向けに、「クラスルーム」というアプリがあります。
GIGAスクール構想でiPadを採用している学校では、使用しているところが多いのではないでしょうか。
この記事では、基本的な「クラスルーム」の使い方と、活用法をご紹介します。
目次
クラスルームをインストール
「クラスルーム」はApp Storeでダウンロードできます。クラスルームは教員用と生徒用全てのiPadにインストールする必要があります。
MDMなどで一括インストールをおすすめします。
初期設定
インストールが完了したら、教員機側でアプリを開きます。まずはじめに、教員の登録を行います。
仮に「Teacher」としておきます。教員の登録が終わったら、「クラス」(授業名)の登録を行います。クラスのロゴや色を選べます。追加できるとこんな感じです。(Testというクラスを作成しました)そして追加されたクラスを選択すると、右上から生徒を追加できます。ここで、生徒用のiPadを用意します。
生徒用iPadはクラスルームをインストールするだけで、アプリを開く必要はありません。
代わりに「設定」アプリを開きます。
すると「クラスルーム」という項目が出ているのでタップします。そして「Testを追加」というボタンをタップします。
するとパスコードの入力を求められるので、教師用iPadに表示されている4ケタのコードを入力します。
これで生徒が追加されます。
なお、このときに生徒用iPadから生徒(用iPad)の名前を変更できます。
グループに1台などの場合には、ここで1班などと登録できます。
生徒が登録されると、以下のように表示されます。複数台のiPadがあれば、アイコンがたくさん並びます。
アイコンの右下には、そのiPadで今開いているアプリのアイコンが表示されます。
クラスルームでできること
では、設定が終了したので実際に使ってみます。
まず、「クラス」を開いて表示されるのが、生徒一覧とその上のアイコンです。アイコンは全部で7つあり、左から
- 開く
- ナビゲート
- 非表示
- ロック
- 消音
- 画面
- グループ
とあります。
開く
「開く」は、生徒用iPadにアプリを開かせる機能です。
「開く」アイコンをタップすると、以下のように生徒用iPadにインストールされているアプリ一覧が表示されます。アプリ一覧の下には、アプリを開いた後に、他のアプリを開けないようにロックする機能もあります。
ナビゲート
「ナビゲート」は、Safariやブックアプリで、特定のページや本を開かせる機能です。
試しにSafariで「ナビゲート」を行うと、教師用iPadに登録されているブックマークからサイトを選ぶことができます。
非表示
「非表示」は、生徒用iPadをホーム画面に戻す機能です。
ロック
「ロック」は、生徒用iPadを操作できないようにロックする機能です。
ロックされた生徒用iPadは以下のようになり、操作が一切できなくなります。
消音
「消音」は、生徒用iPadから音が出ないようにする機能です。
画面(を表示)
「画面」は、生徒用iPadで表示されている画面をそのまま教師用iPadで確認することができる機能です。解像度は良いものの、1fpsほどでカクカクと表示されます。
生徒一覧の状態でも、iPadの画面を表示できるので、一斉に全員の画面が確認可能です。
AirPlay
生徒一覧で、生徒を選ぶと、以下のように「AirPlay」というアイコンがあります。この「AirPlay」をタップすると、近くのAirPlay対応機器を選択することができます。
AirPlay機器を選択すると、生徒用iPadの画面をAirPlayでテレビやプロジェクターに映し出すことができます。
どんな使い方ができそうか
実際の授業ではどのように活用ができるのか、考察してみました。
授業で使うアプリを一斉に開く
生徒に、
と伝えても、必ず迷子になる生徒が出てくるでしょう。
なので、教師側から一斉にアプリを開くと時間短縮にもなりますね。
同様にサイトをみてもらうときにも、ナビゲートから開けます。
アプリやサイトを開いた後は、いたずら防止のために「開いた後にAppをロック」すると良いでしょう。
生徒用iPadの画面をチェック
作業をさせている間は、机間指導も大切ですが教師用iPadから生徒機を一気に確認する方が早いです。
生徒が作成したものを共有
生徒が作成したイラストやメモを、教師用iPadからAirPlayで全体に共有することができます。
生徒は、画面共有しながらiPadへの書き込みもできるので、書き込みながら説明させるのも良いでしょう。
このとき発表者以外はしっかりと話を聞くことができるように、iPadをロックするといいかもしれません。
注意点
このクラスルームを利用するには、全てのiPadが同じWi-Fiに接続している必要があります。
学校のWi-Fiが同じIPアドレスで複数台接続可能か、確認が必要です。
また生徒用iPadのクラスルームをアンインストールされると制御できなくなります。
あらかじめ「スクリーンタイム」などでアプリが削除できないように設定しておきましょう。
まとめ
このクラスルームというアプリは、授業において教師が生徒用iPadを制御するためのアプリだということがわかりました。
複数台のiPadがある場合には、非常に便利なアプリですのでぜひ活用してみてください!
そして、自分もクラスルームを活用して授業をしたい!と強く思いました。